カメラマンが脱ぐとこうなる
不思議なことに、写真を撮影したというよりもさちえさんと話してきたという余韻のほうが大きいです~。
おもしろい!
いただいた写真を見ていて、より感情が動くのは
やっぱり外に出た写真とお店での写真です。
実は、かなり素に近い状態だったのでは?
と思いました。
そう言うのがやっぱり出ちゃうんですね~。
<お客様のご感想>
心とともに、表情は変化するもの。
写真は、表情の変化と時間の移り変わりを形に残します。
ただし、写るのは、撮られる側だけではなく、カメラマンの作りだす空気も写る。
そんなことを象徴づける写真とご感想になっていると感じます。
サロンで撮影。
お茶を飲みながらお話をする時間を持つけれど、やっぱり緊張するものだと思う。
それは撮影者のわたし自身が「お仕事」という気持ちを持っているからなのかもしれない。
だから、時間に余裕がある時は、お客様をサロンの外に誘い出す。
仕事場から離れ、気分を変えたい。
1月某日、湿った小粒の雪がチラチラと降るお昼時。
サロンでの撮影を切り上げて、近くの歩道沿いの味のあるお宅の塀を借景する。
「ちゃんとした写真」を撮ることを放棄して、「撮影を楽しむ」にシフト。
ここからより心がほどけていく。
足元は悪いし、傘をささないと濡れるような雪。
「寒いと鼻が赤くなるんです!」というお客様の一言が、なんだか遊び心に火をつけた。
「そういうのを撮るのもオモシロイです♪」なんて、勝手なことを言ってみる。
時間にして10分くらい。
ひとしきり撮影を楽しんでから、ランチに向かった。
撮影メニューにランチのコースは入っていないけれど、その時と場の流れで。
色んな話を聞かせてもらい、わたしの思いも話したり。
ちょっと弱気になっていることもそのまま伝えることで、
「これでいいんだ」という
勇気のもとになる言葉をたくさん拾うことができた。
振り返れば、「カメラマン」ではななく、「個人」としてその場にいたわけだ。
わたし自身が自然体でいた。
だからこそ、冒頭のご感想があるのだと思う。
カメラマンの作る空気が写っている。
わたしは撮影時に「役割をおりてください」とお伝えすることがある。
母親でもなく
妻でもなく
娘でもなく
仕事人でもなく
「ひとりの女性になってください」と。
そんなことをいうわたし自身が、カメラマンを脱いだわけだ。
<被写体となった方の紹介>
内山 麻理子さん
マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクター
ご自身のブログに写真に対する思いを綴られています。
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